springkunのブログ

日本国内の温泉やストリートピアノ を探し回り、そこでの記録を書いています。

自閉症から学んだ、「時間」への執着

 

 

久しぶりの投稿となりますツジです。

 

 

 

昨今、「断捨離」というワードに商標登録がなされているというのが一部界隈でトレンドとなっていました。とはいっても、日常生活の上ではたまに使うワードでもあります。

 

今回はそれに関わる執着の話。「時間」についてです。

 

「○○を手放したら豊かになれる」だなんて新興宗教チックな言葉、ミニマリスト界隈でよく耳にします。もちろん、今回の話を含め、すべての方に100%当てはまるかというと断定はできません。その前提の上で、筆者からは「時間」への執着を断てないか?というご提案をいたします。

 

 

  1. 我々の中の時間の重要性とは
  2. とある自閉症の方たちから学ぶ、時間より大事なもの
  3. 気づかされた、時間の奥底にあった考え方

 

 

我々の中の時間の重要性とは

私たちは、時間の中で生きています。これはこの記事を読まれた方ならお分かりかと思います。

学校の授業はある時間に始まり、ある時間で区切られます。

会社の就業も、就業時間が定められています。ノルマはあれど、労働基準法では仕事量が時間で定められています。

スーパーは朝○時から開いて夜○時に閉まります。ラーメン屋も然り。

もっと言えば、人生もおおよそ限りの時間があります。

 

現代では、人は時間に合わせて生きているといってほぼ差し支えありません。ゲームは1日1時間(できてない)、朝6時に起きて夜22時に寝る。筆者もだいたい時間で動いてます。その一方で…

 

 

自閉症から学ぶ、時間より大事なもの

当事者の方からすると齟齬があるやもしれません、しかしざっくり申し上げると

自閉症の方には「○時になったら○する」が苦手な方が見受けられます。生活のパターン化と言いますか、一挙手一投足をルーティン化することで、落ち着いた気持ちでの暮らしを送れるようになさっている模様。YouTubeなんかでモーニングルーティンなんてのがありますが、あれのフルタイム版といったら良いでしょうか。

 

例えば、

朝起きたら顔を洗い、着替える。そしたら独特の動きをこなした後、朝ごはんを食べる。歯磨きは特定の回数特定の場所を磨き、ヒゲも同じく剃る。歯ブラシとシェーバーはミリ単位で元の場所に戻し、新聞を1枚ちぎる。

なんて方がいたとします。

 

ここまで、時間に依存した行動がないことにお気づきでしょうか。○したら○するという行動ルールに則っているんです。

自閉症にも、程度はあります。時計が読める人、事前に用意した写真と同じ時刻になったら認識する人。特にその障害が重いほど、時間ではなく、行動ルールにウェートが高まるようです。

 

時間で動けないという障害と同時に、「時間に依存しない、あるいはルーティンに軸にした生き方」をしているという解釈が行えます。

 

何も自閉症の方だけではありません。程度次第では、DSM-5にあるような自閉症スペクトラムのケースもあります。アスペルガーASDなんて言葉を聞いたことのある方もいるのではないでしょうか。

早い話、知的障害はないけどコミュニケーションを取るのが苦手とか、社会ルールとは違う自分ルールに重きを置く人(個人的な表現でごめんなさい)は世の中に少なからずおり、社会ルールの生きづらさに悩んでいる方も少なくありません。

 

 

気づかされた、時間の奥底にあった考え方

ここで、時間とは社会に作られたルールという考え方を用いるとどうでしょうか。

就業規則も、授業開始時刻も、それに関わる大勢の人が一律の基準で参考にできる、いわば大勢の人が同じ社会で生きるための取り決めといえます。

社長が朝ご飯食べて新聞読んだら就業開始とか言われても困るわけです。

 

ゆえに時間は、社会で生きる上で恩恵をもたらしてる反面、ストレスの原因となりかねない側面もあります。

○時になったら起きなきゃいけない、寝なきゃいけない。○日までスマホを新調できない。

経験のある方多いと思います。

 

これがストレッサーたる所以は、自分でコントロールできないことということです。この話、他者やお金についても同様な場合があります。

例えばボディメイクをしたいのであれば食事や運動。時間はかかりますが、自身の行動で変容できます。

読書も、テレビゲームも。(スマホゲーは、時間の概念が強いので、どちらかというとストレッサーになりがち…)

 

その一方で

「金がないから○ができない」

「時間がないから○ができない」

「あいつが動かないから○ができない」

 

依存の対象が自分の行動ではなく、自分以外に向いているからこそ、思い通りにならないことがストレスなのです。

 

前述の自閉症の方の生活ルーティンを振り返ってみましょう。例だと、時間ではなく、自らの行動の連鎖で成り立った生活というのがわかります。社会生活にハードルのある方だからこそ、別のアプローチから成り立たせた生活があるのです。

もっとも、これに関しては本人努力だけではなく、家族や支援者の適切な支援、アプローチありきですが…。うまくいかなければ行動問題なんかもありますし。(自分や他人を叩いたり、吐いたり、伝えられないストレスをあさっての形でぶっ放したり…)

 

 

ここでミニマリストの話に戻ると、ミニマリストはよく「自分軸で生きる」なんて言います。(内心、都合の良い時に使う詭弁のような気もする…)

世には、社会ルールと自分ルールのダブルスタンダードが存在します。その中で、自分らしく生きるためには自分の内側にいかに目を向けられるかが肝要となります。

逆に、時間や条件のような自分の外のものに捉われがちになると、苦しくなっていきます。

 

自分の生活、もしかしたら「時間」を気にしすぎて何ごともできない場合があるやもしれません。もしも「時間」を手放せたら…

 

なお、筆者は明日も9時から仕事です(ぁ

 

 

相方の温泉記事の方も飲み会のネタに、どうぞよろしくお願いします。

ではでは。