springkunのブログ

日本国内の温泉やストリートピアノ を探し回り、そこでの記録を書いています。

万年筆っていいものだよ2 カスタムヘリテイジ92

 

ゴッドイーターやりすぎて更新サボってました

 

どうも、ツジです。

以前にも万年筆の魅力をつらつらと書いたんですが、今回は吸入式万年筆のお話です。PILOTのカスタムヘリテイジ92を入手したのでそのレビューを。

 

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↑コイツ

 

結論から言うと

 

バリお気に入り。

 

理由は3つ。

①カラーリング

②書き味

③吸入式機構

ざっくりコレになります。

 

①カラーリング

筆者はブルーを購入しました。そもそものお話として、カスタムヘリテイジ92は全てスケルトンカラーの万年筆です。

筆者、もともと万年筆は王道派というか、リッチでなんぼと思っていました。他にプラチナのセンチュリー3776のブラックダイヤモンドを持っています。コイツもなかなかに渋いんですが、王道すぎます。ビジネスシーンを選んでしまうんです。もちろん、使う方のステイタスにもよるんですが、現場職の20代が持つとだいぶ浮きます。また、葉巻型の万年筆はいかにもという感じが強く出ます。

その点、スケルトンカラーはどこでも使えるよさがあります。安っぽい?

 

一つ安っぽく見える原因として、デザインや材質が考えられます。特にスケルトンカラーは傷つくと曇るので、おもちゃ感があります。しかしカスタムヘリテイジ、材質の問題なのかカクノやプレピーに比べ、けっこうガッチリできてます。傷つきにくいといいますか。この辺明らかに廉価なものと違います。というか3776より丈夫そうな感じ。ガラスなら落としたら終わりなので樹脂製ですが、よく出来てます。

 

また、スケルトンの利点としてインク残量が見えること、インクの色をデザインとして楽しめる点もあります。筆者は汚れが目立つデメリットが気になったので、ブルーにしましたが、単に飽きないデザインです。定番のブルーブラックインクにも合います。無色を選んで色彩雫を入れる方も多そう。

 

 

②書き味

これは、3776との比較になります。3776と比較して、しなります。もちろん、FAや軟軸ほどではありませんが、鉄ペンと比べ明らかにしなります。コクーンよりしなります。そして同じ14Kの3776よりも。これは筆者の主観ですが、小さめのニブでペン先を持ちやすいので、初心者にもおすすめ。大きいニブは書き味を楽しみやすいものの、万年筆持ちを要求されます。ボールペン上がりにはカスタムヘリテイジの方が良さそう。3776はとにかく本物志向。

また、独特のバランスのしなりからか、文字の表現力が高いです。インクフロー自体は3776と比較すると渋め。表現が稚拙で申し訳ありませんが、3776はサリサリ、ヘリテイジ92はヌリヌリという感じ。摩擦感は少なく、筆圧に応じてインクフローが強くなります。また、角度次第でインクフローが渋くなります。この辺3776の方がどんどんインク出ます。

良い言い方をすれば表現力の高いのはヘリテイジ92、使えば使うほど書き味が自分に馴染むのは3776?体幹の差ではあります。

 

 

③吸入式

多くの万年筆は数百円のコンバーターを同時に購入すれば、擬似的に吸入機構が得られます。エントリーにオススメなのが1000円のカクノ。

しかし、コンバーター使用と吸入式は意外にも異なる点が多く、吸入するなら吸入式を強くお勧めします。

まず、コンバーターと吸入式は、インク量が段違いということ。見て明らかです。

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一度に入れるインク量が多いので、もちろん長時間筆記が行えます。手間も少ないです。

よく言われるのが、「入れたらインク変えられないじゃん!」

…洗うか、はなっからインク少なく入れれば済む話です。

 

そんなことを書きたいのではありません。

吸入式は、構造がコンバーター式に比べてシンプルです。コンバーター式は一度分解して吸入する構造、容量も小さいですし、パーツも多いです。ボディとコンバーターに隙間もあるので結露の影響も受けやすいです。

また、パーツ数の影響で重心が高くなったり、グラつきが見受けられます。吸入式は構造がシンプルな分、剛性も高く、持った時の重心バランスも良いです。多少いい加減に吸入してもインク入るし。

 

あくまでコンバーター式は、「吸入もできるよ!でもカートリッジ前提だよ!」くらいに思っておくと良いかも。アレは構造上カートリッジ使う方が便利です。ランニングコストかかりますが、実用面からするとカートリッジの方が良き。

 

また、万年筆に欠かせない洗浄。これもコンバーター式と吸入式では手間が段違いです。コンバーターの往復回数と吸入式の往復回数が、インク容量の関係でそもそも違うので、吸入式の方が一度に水を出し入れできて楽です。洗うことが苦になりません。いろんなインクを使うなら、綺麗に洗浄するのはマスト。洗いやすさも選ぶポイントになります。

 

筆者、どっぷり万年筆の沼にハマりました。仕事用にブルーブラック、お絵かき用に色彩雫の紺碧をインク用意しました。オススメです。写真は数日前インク補充の際に入れたブラック。きめ細かくてカスタムヘリテイジ92のインクフローにマッチしてます。

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ちなみに、吸入式で最安価なのは、

ツイスビーGO。台湾製になります。

https://www.pen-house.net/item/42393.html

 

今回紹介したカスタムヘリテイジ92はコチラ。

https://www.pilot.co.jp/products/pen/fountain/fountain/custom_heritage92/

 

 

ちなみに、吸入式万年筆はスクリューキャップになります。嵌合式が欲しい方はコンバーター式一択です。