springkunのブログ

日本国内の温泉やストリートピアノ を探し回り、そこでの記録を書いています。

都立高校男子バレーのこれまで

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〝都立〟高校バレー経験者のシノです。

 

今回もバレーの記事になってしまいましたが、東京都以外の県の方はあまりピンとこないと思いますが、東京は私立高校の方が圧倒的に強いです。埼玉県にある春校優勝経験の深谷高校とかは県立ですし神奈川県の全国常連の荏田高校も県立ですので、他県からしたら「なんで都立が弱いん?」って思うはずです。今まで都立高校が全国に行った事がないことからも都立高校と私立高校の差があるのがわかります。

 

そんな訳で今回は私の出身である都立高校のバレー事情について書いていこうと思います。

 

2005年度

この年は東大和高校一強時代でした。都立大会2期連覇もしましたし、アタッカー、セッター、レシーバー全てにおいて高レベルでしたね。しかし、関東予選で同じ都立の蔵前工業に敗れて関東大会出場とはなりませんでした。この頃富士高校が段々と頭角を現してきました。

2006年度

前年度の主力が残りこの時代も富士高校の一強時代となりました。圧倒的な攻撃力とやんちゃ感が印象的でした。この頃は羽村高校や小松川高校が次席を取り合っていた感じです。そして、圧倒的強さを誇った富士高校が関東予選魔の3日目(ベスト12決定戦)を勝ち進み関東大会出場を掴みました。

2007年度

優勝候補富士高校と関東予選ベスト16の小山台高校が優勝候補として始まりましたが、怪我やらなんやらで本大会のベスト4に両チーム共はいりませんでした。その両チームを倒したのが羽村高校です。ダークホースとして4強入りを果たしましたが、準決勝で狛江高校に敗れました。その狛江高校が同支部の大森高校を破り優勝をしました。しかし、冬は昨年の王者富士高校が横綱バレーで優勝しました。この頃の富士高校は左利きのセンターライトがめちゃ強かったですね。また、小山台高校も私立の安田学園を破り都立勢として東京都ベスト8に名乗りをあげました。これは衝撃的な時間でしたw189cmのセンターエースが後ろ前関係なく打ち込んできます。脇を固めるメンバーは全員守備が硬くやりたい事がはっきりしてるチームでしたね。

2008年度

ある意味集大成の時代がこの時代ですね。

前年度冬季優勝の富士高校や上野高校東大和高校足立新田高校は昨年からの主力が残り優勝候補筆頭でした。そんな中で夏決勝までたどり着いたのが前年度優勝の富士高校と東大和高校でした。結果は富士高校がサイド中心で得点を量産してストレート勝ちで優勝しました。東大和高校はセッターの子が準決勝からの登場でした。代わりにサイドの子が上げてましたが怪我でしょうか。

しかし環境は一転、冬は魔物が住んでいるかのようにこの両チームは冬季大会ではベスト4にも入りませんでした。そんな中決勝までたどり着いたのが上野高校足立新田高校です。上野高校はセッターが天才的に上手かったことからサイド平行、時間差、バックアタックと多彩な攻撃で相手を翻弄していました。この頃は上野高校が先にベスト8になり、後で富士高校がその席を奪いそのままベスト8で関東を決めました。

2009年度

この時代はどのチームも代替えが行われましたが主力の残る西高校が優勝候補と思われましたが、高さとパワーとサイド平行の東大和が久しぶりに優勝しました。しかし、この道は険しく準々決勝では足立新田に後一歩のところで負けそうな感じでした。東大和は秋に私立高校を次々と撃破し単独でベスト8まで登り詰めそのまま関東大会まで行きました。しかし、インターハイ予選ではまさかの高輪高校に負けベスト16で散りました。ですが、まさかの展開はまだ続きます。関東予選ではベスト16にも入っていなかったチームがまさかの安田学園を破りベスト4入りを果たしたのです。何が起こるかわからないのがスポーツの世界ですね。

2010年度

優勝候補は足立新田高校上野高校という構図で、この両チームが順当に決勝まで行き足立新田高校が優勝しました。しかし、冬は本当に怖い!冬季大会の決勝はこの両チームが、準決勝で敗退しました。その両チームを倒したのが小山台高校東大和高校です。両チーム共に攻撃力が高かったですね。変則的なフォーメーションの東大和高校とコンビの小山台という構図。この頃はどのチームもコンビコンビコンビでしたwそんな中でも低いレフト平行とライトエースとレフトの時間差が相手は対応できてかなったですね。この冬を境に東大和高校一強時代でした。関東予選でも足立新田高校を下して関東大会出場を決めました。

2011年度

時代は足立新田高校上野高校の2強に突入していきます。

前年度の悔しい思いを糧に夏季大会は足立新田高校が優勝を掴みましたが、冬季大会は上野高校が決勝で足立新田高校を下して優勝を果たしました。同じ2支部同士という事もあり切磋琢磨しているのでしょう。

2012年度

都立高校を牽引する形で足立新田高校上野高校がまたもや2強状態で、夏も冬も足立新田高校が優勝し準優勝が上野高校という形になりました。もう4位以下は新田と上野の山に入らなければ入賞できるという椅子取りゲームのような感じでしたね。運も実力のうちと。

2013年度

前年度から続いている足立新田高校上野高校の2強時代ですが、夏は足立新田高校が優勝し冬は上野高校が優勝しました。そして迎えた関東大会ベスト8がけでこの両チームが対戦しました。序盤から好スタートを切った上野高校に対し、中々エンジンのかからない足立新田高校でしたが中盤からのライト攻撃を軸に得点を量産し始めました。中でもピンチサーバーが相手を崩してまともな攻撃をさせてくれませんでした。オープン対決では上野高校は不利でしたのでそのままゲームエンド。2セット目は逆に足立新田高校が1セット目の流れそのままに勝利して関東大会行きを決めました。

2014年度

足立新田高校一強時代となり不動の2位が上野高校という構図。この2校を脅かす存在がやはり現れませんでした。そればかりか、足立新田高校は関東予選で全日本の柳田を輩出した東洋高校もフルセットの末に撃破しました。これは流石にビビりましたね。1番最初にも話しましたが、東京は私立が強いですが中でもベスト4と8ではかなりの差があります。それを跳ね除けて勝ったことは都立勢の励みになったと思います。

2015年度

前年の主力が引退して危険信号と思われた足立新田高校ですが更に面白くなりました。都立高大会では身長で勝る上野高校に対し持ち前のコンビと中でもサーブが脅威となり両大会共に完全制覇しました。

ですが、ここからがメインストーリーとなります。都立高校は関東大会出場が大目標ですが、足立新田高校は全国大会出場が間近でした。先ずインターハイ予選では早実を破りベスト4となり、3位決定戦では安田学園を下して正真正銘の東京3位になりました。そしてそして、迎えた春高バレー東京都最終予選では駒沢高校を下してベスト4になりました。この時私も応援に駆けつけましたが、学校に関係なく都立高校生が応援に来てました。足立新田高校と都立高校生の夢を胸に戦いましたが当時の絶対王者駿台学園と東洋高校に負けて全国大会出場はなりませんでしたが、都立勢もここまでできるんだという事を知らしめた大会となりました。それにしても足立新田高校のレフトエースは都立史上最高のアタッカーでしたね。守れて決め切る高さと技術が今まで観てきた選手とは違いました。

2016年度

前年度の感動から1年、上野高校の逆襲が始まります。相変わらずの高さを誇る上野高校に対し、技の足立新田高校ですがここで足立新田高校の攻撃が中々決まらなくなります。逆に上野高校はエースが絶好調で夏冬共に連覇を達成しました。上野高校は本当にサーブ&ブロックのチームでしたね。ラリーの中では確実な場合のみコンビを組んでたのでかなり硬いチームでした。その強固な地盤で関東大会も行く事が出来ました。

2017年度

足立新田高校上野高校の2強の終わりが近づいてきました。夏季大会は実に11大会ぶりに新田上野決勝ではなくなり、新たな風となる北園高校が足立新田高校との決勝を制して久しぶりの優勝を果たしました。前年度から打力のあるチームだなーと思っていましたがまさか優勝するとは思いませんでした。上野高校はベスト4からも陥落してしまいました。しかし、ここから上野高校の逆襲が始まります。都立高校バレーの神さまが寂しくなったのか1大会ぶりに新田上野決勝となり、まさかの上野高校足立新田高校を下して優勝を果たしました。本当に夏何があったんだってばよw2強時代の終わりとか言いつつやっぱり新田上野なんだね!

2018年度

新たなる一強時代の幕開けとなる年でしたね。夏も冬も深沢高校が決勝で足立新田高校を破り優勝しました。戦い方が上野高校に似ていて、基本身長が高く、サイド平行主体のバレースタイルでした。足立新田も両レフトがしっかりしてるので伸び代十分です。深沢高校はこの年都立勢として唯一関東大会出場を果たしました。

 

そして迎えた2019年度ですが、どのチームが栄光を掴むのでしょうか。都立高校は私立高校のように指導者がずっと居たりしません。ですのであの時強かった高校は5年後10年後弱くなってたりします。そんな儚い都立高校バレーですが、決勝まで辿り着くことの難しさや決勝の独特な雰囲気なんかが凄く印象的でした。色んなドラマがありますね。私も高校時代は優勝目指して毎日練習してましたが、結局決勝にはたどり着きましたが優勝はできませんでした。やはり、決勝の雰囲気は違いましたね。都立高校大会は3位決定戦がありませんので、決勝は1コートのみで行います。なので、準決勝とは違い会場の全員が見てます。そりゃー緊張するし舞い上がっちゃうよー。春高バレーでいうところのセンターコートのようなものですね。個人賞もありますし、都立高校大会の歴史に名が刻まれますので個人的には優勝よりこっちの方が気になる人も居ますね。但し、最低でもベスト4に入らないと行けません。更には決勝の2チームからしか選ばれない場合もあるので非常に狭き門ですね。

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これは昔のチームメイトに借してもらった実際の優秀選手賞のトロフィーです。

推理アニメの凶器に使われてもおかしくない位尖ってますw

 

そんな訳で今回は都立高校バレーの歴史でした。

現役の、皆さんは本大会優勝、更には最優秀選手賞目指して頑張って下さい!

 

では!