springkunのブログ

日本国内の温泉やストリートピアノ を探し回り、そこでの記録を書いています。

高校バレーにおけるチームカラーについて

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今度7年ぶりに下呂温泉に行く予定のシノです。

 

先ずは、関東大会で駿台学園東亜学園を破り3年ぶりに優勝しましたね。3連覇を狙った埼玉栄は橋本くんが怪我で満足いく結果は出ませんでしたが、今後に期待です。

 

という事で、今回は過去の高校から抜粋しましてチームの事情やシステムについて書いていこうと思います。

 

先ずは

2008年春校優勝「東亜学園(東京)」

春校決勝で愛知の星城高校と壮絶な打ち合いを制して連覇を成し遂げたチームです。元々は昨年の優勝経験5人を残していたので優勝候補大本命でした。

このチームの何が凄いかというと、〝このメンバーは全員サイドアタッカー〟である事。レフト・ライト・センターしかもセッターに至るまでほぼ全員が中学時代エースでキャプテンでした。そんなチームが優勝できた理由は何と言ってもブロック力とラリーからの決定力です。そういえばこの頃から東亜といえばブロックという感じでしたね。後者の〝ラリーからの決定力〟はエース級が常にサイドでスパイク体制に入っている為、相手よりどんなラリーからも得点の可能性が高いという事です。サーブからのブレイク率が高く、ラリーからの得点が多いとかこの頃は反則的な強さを誇っていました。ただ、このチームの弱点はセッターが高校からセッターを始めた為、センター線が弱い事です。

 

2010年春校優勝「東洋高校(東京)」

全日本キャプテンの柳田とセッターの関田を要し、鎮西を決勝でストレートで下し初優勝を果たしました。

このチームは何と言っても〝柳田〟のチームです。かつてこれ程エース一強で優勝したチームは他にありません。柳田が崩れればチームは終わる為、どのチームも先ずは柳田を止めるか疲れさせる事を優先しますが、まー止まんねーんだわこの男はw

実際に私も戦いましたが高さ・パワー・角度・何処からでも破壊力抜群なスパイクを打ち込んできます。

 

2011年春校優勝「東亜学園(東京)」

また東亜学園かよ!と思いますが、私が1番書きたかったチームがこのチームです。

このチームには〝エース〟が居ません。強いて言うならエースがセッターをしてます。この大会のベスト4にはそれぞれ東洋は柳田、鎮西は池田、大村には冨永とチームの看板たるエースがいますがなぜこのチームは優勝できたのか。元々このチームは東京代表になるのも厳しいかもしれないとまで言われた雑草軍団です。この代には柳田率いる東洋も高決定率の鈴木要する駿台学園も192センチの井上が居る早稲田実もいる為この頃の東京はとてもレベルが高かったのです。このチームがここまで強くなったのには2つ理由があります。1つは戦いながらチームが強くなった事。エースは居ませんがこの東亜はセンター線がめちゃくちゃ強かったです。高さとパワーと技術が備わったタイプの異なるセンターに対戦したチームは苦労したと思います。最初はセッターと噛み合いませんでしたが試合を重ねるにつれて良くなってきました。センターが活きると時間差が有効となりどちらかというとセンターエースでサイドがサブのような戦術で戦う感じです。そして2つ目はセッターが凄い事です。ブロック力や判断力・瞬発力が他の人とは違います。彼が前衛の時は基本3枚攻撃と思う位の強力なツーが来ます。歴代ネット側最強セッターですね。

 

2013年春校準優勝「大塚高校(大阪)」

歴代の中でも一際小さいチームですが、東亜学園や大村を倒して決勝までたどり着いています。このチームはの強みは何処からでも凄い攻撃ができる事です。小さいチームはコンビを駆使してレセプションからの得点率とチャンスを必ずものにすることが絶対条件ですが、針の穴を通すような高度な技術を要します。決勝戦のエースといえば身長180cm以上はザラですがこの代のエースの身長は174cmです。また、他のアタッカーも177cm、178cmと180cm以上の選手が居ません。それでもここまでたどり着ける要因は組織的な攻撃力が非常に高い事と、セッターが上手い事、アタッカーのスパイク技術が高い事だと思います。この代のセッターは1年生ですが、間の使い方や攻撃の組み立て、トス自体も上手かったです。そんなセッターと前衛では常に時間差を組み立てたり、センターはブロード・1人時間差を打ってきます。後衛も常に2枚以上のバックアタック態勢にアタッカーが入っている事から攻撃枚数が常に3枚から4枚あったり、コンビパターンが多かったりアタッカー自体がフェイクを入れたりしていた為、相手チームはブロックの的を絞らずに散っていきました。

 

2015年春校優勝「東福岡(福岡)」

この時代は近年稀に見る戦国時代でした。ベスト4の他のチームも攻撃力・守備力が高く準決勝は両チーム共にフルセットまでいってました。このチームはダブルエースで表エースが右利きで裏エースが左利きだった為常に双方が前後ろに関わらずレフトサイド若しくはライトサイドからの攻撃を徹底していました。そこにセンター線が絡んだりライトの時間差が打数は無いものの、トスが上がれば確実に決めてきます。また、フロアディフェンスもセッター・ライト・リベロが常にトライアングルの陣形を保ち相手の強力なスパイクを何度も上げてきました。サブのメンバーもワンポイントブロッカーもピンチサーバーや守備固めに入るメンバーも居ましたので総力戦でもここまで戦ってきました。私的に1番システムとして確率されて居たのがこの代の東福岡です。

 

2016年春校優勝「駿台学園(東京)」

前年度の準決勝敗退の悔しさから総体・国体・選手権の3大大会の中で2セットしか落としていないという絶対的な優勝候補でした。このチームは相手に対応してポジションを変える事で常に試合の中で変化を付けてきたチームです。センターがライトに行ったりレフトを前後ろ入れ替えたり、タイプの異なるセッターを2枚持っていたりと変幻自在です。ポジションを戦術的に入れ替えたりしているチームは過去にありましたが、最終的にいつものポジションに戻してます。余談ですが、この代の東京は凄かったですね。春校決勝も東京決勝でしたが実は中学の全国大会も東京決勝でした。しかもベスト4全てが東京というw

結果的に駿台学園駿台学園中・大森三中連合で東亜学園サレジオ中・淵江連合という構図になりましたね。話は戻りますが、このチームは高さ・守備力・対応力の高さが高く個々が色々な事ができます。それも高いレベルで!だからこそ崩れる事を知りません。東洋高校の逆の様なチームです。

 

という事で合計6チーム書いてきましたが殆ど東京のチームになってしまいました。

今年はインターハイ何処が勝つのでしょうか。今年が勝負の鎮西や埼玉栄。関東大会を制した駿台学園や九州大会優勝の都城工業なども非常に楽しみです。

 

それではまた。